三伸工業株式会社 海外部門
中国製品のクオリティアップと安定供給を実現。
広く世界で、人材と共に「ものづくり」を育てていきたい。
中国での製作品の品質向上と安定供給、中国から世界へと、よりグローバルな物品の調達を目指して設立された海外事業部は、上海を拠点として、北は「吉林省」南は「深圳」に渡って業務を展開。製鉄をするために使用する300t級の転炉設備や、発電用のガスタービンの付帯施設、船体ブロックなどの船舶関連他の重工業製品の製造をおこなって、日本の企業はもとより広く世界に向けて提供するべく日々邁進しています。
中国に進出当初の展開目標は、「日本品質」を伝達・普及・励行して「品質の向上」を計り、従来から中国製作品への概念として存在した「品質が低い」「供給が不安定」という問題の払拭を目指すと共に、日本向けに安価な製品を提供するというものでしたが、その後の為替の変動、人件費の高騰など、世界情勢や状況の変化により、展開の方向を修正。
現在は、「互いの特性を活かして繁栄を目指す」という方向へとシフトチェンジをおこない、単に「高品質を目指す」というのではなく、「中途半端ではなくやり遂げること」「簡単に妥協しない」といった「日本的」な感覚を浸透させるべく、啓蒙活動を積極的におこない、やりきり感の気持ち良さ、完遂することの素晴らしさなどを獲得してもらえるように特に注力。さまざまな方向から「日本品質」に向けてのアプローチをおこない、取り組む姿勢も含めた、至極本質的な製品の品質向上に努めています。
そうして、「技術を発揮する事」「リピート発注がある事」「もう一回三伸に発注されるように仕事をしよう」といった建設的かつ前向きな状況が整う状況に、現地スタッフの育成も伴い、成果と共に実績を獲得。2016年現在の時点で、製缶では、転炉設備、タービン輸送用コンテナ、コイル輸送台車、スラグ転倒枠、製鉄所向けコンベアフレーム、圧力タンク、移動足場材、太陽光パネル架台、排水トラフ、排ガス処理用燃料管など。鍛造・鋳造ではトラニオン、歯車を、機械加工では各種機械加工部品を製造する他、各種既製品の輸入をおこなうに至り、その良きところを発揮。日本の三伸工業と共に手を携えて「ものづくり」の未来へと、着実に歩みを進めています。
OVERSEAS SECTION
いろいろな国それぞれに「ものづくり」と幸せを伝えたい。
中国への進出は、いうなれば、かつてヨーロッパを目指してシルクロードの起点である「長安」に立ったようなもの。当時大陸に渡った多くの先人達もきっと、世界の広さを感じるのと共に、どこに住んでいようとも人間の基本的な感覚は同じなのだという感慨を持ったのであろうと想像に難くありません。中国を第一歩として始まった、私たちの世界への取り組みも、その土地々の感覚は異なれど、いいものを作りたい、目指すものは一緒なのだという想いを結び得たのだと実感。今後の展開としては、いろいろな国に三伸工業の想いを、その国々それぞれに馴染むように伝えたい。「ものづくり」を通じて幸せを伝播させてきたいと、新たな取り組みを始めています。
【海外部門 製作実例集】